バスロケーションシステムを利用したバス停間所要時間予測

抄録

現代社会において，増加する車両による交通渋滞や排気ガスによる環境汚染が深刻化し，交通渋滞に対する対策が急務になっている．交通情報を予測することは渋滞緩和や環境汚染の低減の一助となりうる．本稿では，渋滞を数値的に捉えた所要時間予測としてリアルタイムに取得した路線バスの運行所要時間データを用いた．このデータをもとにしたバス停間の運行所要時間の予測手法を提案し，シミュレーションにより精度評価を行ない，その有効性を示す．