準変分不等式に対するギャップ関数と一般化Nash均衡問題への応用

抄録

一般化Nash均衡問題は，適当な仮定の下で準変分不等式問題に 再定式化できることが知られている．準変分不等式問題を数値 的に解くアルゴリズムとして，ギャップ関数を用いて等価な最 適化問題に再定式化する手法が提案されているが，停留点が必 ずしも大域的最適解になっているとは限らないという問題が残 されている．本研究では，準変分不等式問題に対するギャップ 関数の微分可能性など，いくつかの性質について議論する．