抄録
近年,快適性を維持して省エネを実現するための
技術や知見が求められている.
それを踏まえ,温冷感の変化が快適性に与える
影響の強さを構造方程式モデリングを用いて分析した.
今回,変化を様々に捉えた3つのモデル
及び温冷感変化を考慮していないモデルの
計4モデルで約2000のサンプルの投票データを
使って比較実験を行った.
それにより以下の3つの知見を得た.
1.温冷感変化を変数にしたモデルが最もデータに適合している.
2.臀部と胸部の変化が快適性に与える影響は大きい.
3.疲労感変化が快適性に与える影響はあまりない.