抄録
近年日本において高齢化は年毎に加速している.そのような背景の下で,高齢者の多くは動作が緩慢であり,特に,病院内や福祉施設において常に高齢者を介護する必要が増え続けている.また,高齢者の夜間のベットからの転倒という問題も増加傾向にあることが報告されている.本研究では動作の一つである「寝る・起きる」という行為を,Neural Network(NN)を用いて予測検知する起床検知システムを提案してきている.
本論文では,種々の改良を加えたこのシステムの検知能力をシミュレーションにより示し,改良後のシステムの有効性を示す.