抄録
学校いじめは、青少年の健全な成長に影響を及ぼす重要な課題の一つとして近年大きな注目を集めている。本研究は、雲南省、山東省、河北省の3地域にお いて中学生351名を対象に質問紙調査を実施し、親子親和と学校いじめ行動の関連性、および友情の質の媒介的役割を検討した。その結果、以下の3点が明ら かになった。(1)いじめ加害・被害行動は、性別、学年、ひとりっ子か否か、両親の離婚状況などの要因によって有意な差が認められた。(2)親子親和はいじめ行動と負の相関を示し、友情の質とは正の相関を示した。(3)友情の質はいじめ行動に対する親子親和の影響において、有意な媒介効果を持つことが確認された。本研究は、学校いじめの予防・介入に新たな視点と実証的根拠を提供するものである。