2025 年 32 巻 10 号 p. 67-81
速度を基準とするトレーニング(VBT)は、速度の測定値に依拠して、ストレングス&コンディショニング(S&C)におけるテスト、モニタリング、プログラムデザイン、自己調節、フィードバック方策の参考となる情報を提供する。本稿は、VBTの定義および基礎となる原理、また負荷-速度関係のプロファイリングを焦点として、先行研究の詳細な評価を行ない、得られた結果を基にしてS&Cコーチのための実践的ガイドラインを提供する。負荷-速度プロフィール(LVP)を構築する様々な方法を詳細に評価し、簡易化、時間効率、精度の向上、トレーニング処方と変数操作の至適化における例を示す。バリスティックエクササイズとノンバリスティックエクササイズの併用などの新しいアプローチと、複数の外挿方法を検証する。また、データの分析、具体的なエクササイズ、統計学的モデルの作成、データ(負荷)ポイント数、外挿方法に関する実践的な留意事項も明らかにする。エクセルでLVPのデータを利用する具体例も提示する。最後に、1回最大挙上重量の予測、各アプローチの利点と問題点、信頼性と妥当性の高いデータの収集に最も適した方法に焦点を当てる。