バスケットボールは、多方向動作を行なうスポーツであり、固有の多面的な生理学的要求を有する。ストレングス&コンディショニング(S&C)専門職は、徹底的なニーズ分析を用いて、バスケットボールにおける競技パフォーマンスの向上と傷害リスクの低減に取り組むことを検討すべきである。とはいえ、すべてのバスケットボール選手が同じではない。具体的には、学齢期の女子バスケットボール選手は、特に膝関節と足関節における傷害発生率が同年代の男子選手と比べて有意に高い。また、思春期の女子には、成熟に関する固有の特性や懸念がある。したがって、思春期の女子バスケットボール選手には、パフォーマンス向上と傷害の低減を目的としたトレーニングプログラムを計画する際、S&Cに関して考慮すべき固有のニーズがあると考えてよいであろう。現在のところ、この集団を指導するS&C専門職の参考となるような査読付き研究は少ない。そこで本稿では、思春期の女子バスケットボール選手に固有の特性とニーズを検証し、その上で、バスケットボールのためのテストと評価、ストレングストレーニング、コンディショニング、ならびに傷害リスクの低減について、実践的な指針を提供することを目的とする。