Strength and Conditioning Journal Japan
Online ISSN : 2759-0674
Print ISSN : 1883-4140
スピードクライミングのためのストレングス&コンディショニングの留意点
Uzo Dimma EhioguMarcin KrawczykJamie Tallent
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2025 年 32 巻 5 号 p. 74-86

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抄録

クライミングは、世界各国の選手が参加するプロスポーツとなった。オリンピックのスポーツクライミングは、リードクライミング、スピードクライミング、ボルダリングの3種目複合によって競う。スピードクライミングでは、最速タイムでルートの頂上まで登りきることを目指す。しかし、スピードクライミングはほかのタイプのクライミングほど研究が進んでいない。この競技のパフォーマンスを支えるものは筋力とパワーである。この生理学的および力学的基礎に立脚して、スピードクライミング選手のために効果的なプログラムを計画する必要がある。効果的なプログラムは、競技のニーズ分析と選手の身体特性を考慮した長期的な計画に基づくものでなくてはならない。優れたパフォーマンス向上のためには、局所的筋肥大、最大筋力、爆発的筋力のトレーニング、プライオメトリックス、およびクライミングに特異的なトレーニングを様々な程度で連続的に実施する必要がある。

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