脳卒中の外科
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原  著
クラゾセンタン投与中の乳突蜂巣内部の液体貯留に関する検討
佐々木 康介近藤 礼山木 哲皆川 大悟佐野 顕史久下 淳史園田 順彦
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2024 年 52 巻 2 号 p. 101-104

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抄録

クラゾセンタン投与中に伝音性難聴をきたした例を経験し,当センターでの全投与例を後方視的に検討したため報告する.

対象はクラゾセンタン投与を行った連続25例で,投与中に施行した頭部CTとMRIで乳突蜂巣内の液体貯留の有無を確認した.

25例中19例で乳突蜂巣内の液体貯留を認め,2例で伝音性難聴をきたした.2例とも液体貯留が多い例であった.液体貯留は術後9日の画像検査で確認されるものが最多だった.伝音性難聴をきたした2例は,いずれもクラゾセンタン投与終了とともに聴力は正常範囲内に復した.

クラゾセンタン投与による乳突蜂巣内の液体貯留は,約7割に認められる比較的頻度の高い合併症で,液体貯留が著明なものが伝音性難聴をきたした.投与終了により改善するため,追加治療が必要な病態ではないものの知っておくべき合併症と思われた.

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© 2024 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
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