脳卒中の外科
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症  例
クリッピング/コイル塞栓術後再発脳動脈瘤に対する直達手術の治療戦略
吉川 雄一郎木村 辰規寺西 亮雄鈴木 海馬吉川 信一朗竹田 理々子小倉 丈司池田 俊貴大井川 秀聡栗田 浩樹
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2024 年 52 巻 3 号 p. 223-230

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抄録

再発脳動脈瘤に対する直達手術は,さまざまな要因により治療が難しくなる.今回,過去7年間に直達手術により再治療を行った再発脳動脈瘤16例を対象とし,治療戦略と成績について後方視的検討を行った.

7例がコイル塞栓術後,8例がクリッピング術後,1例が両治療後の再発であった.初回治療時の症状は,くも膜下出血(SAH)が14例,動眼神経麻痺が2例であった.再発時の症状は,SAHが5例,mass effectが2例,その他は無症候であった.初回治療から再治療までは,平均52カ月(1-192カ月)であった.11例でクリッピング,5例でバイパス併用下でのトラッピングを施行した.留置クリップは3例で除去し,留置コイルは2例で部分的に切断した.術後,動脈瘤は全例で描出されず,mRSは1例で悪化,2例で改善を認めた.

再発脳動脈瘤に対する直達手術では,安全性に加え,高い根治性が求められるため,しばしば留置クリップ/コイルの除去や血行再建術を併用した母血管遮断が必要となる.また,的確な術中判断も重要である.

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