脳卒中の外科
Online ISSN : 1880-4683
Print ISSN : 0914-5508
ISSN-L : 0914-5508
症  例
CASPER Rx stent留置後に遅発性内頚動脈解離を生じた1例
梶本 隆太芳村 雅隆畔上 空也木村 龍太郎矢作 宜之小野寺 康暉神山 信也
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 53 巻 3 号 p. 172-176

詳細
抄録

72歳,男性.症候性の右頚部内頚動脈高度狭窄に対して,頚動脈ステント留置術(carotid artery stenting:CAS)を施行した.不安定plaqueと高度屈曲病変を考慮して,embolic protection device(EPD)はMo.Ma Ultraを,stentはCASPER Rx stentを使用した.周術期は明らかな合併症なく経過したが,術後1年で施行した血管造影検査で,stent留置部位の直線化と,distal edge近傍の血管の不整な拡張所見を認めた.内頚動脈解離と診断したが,慢性期で安定していると判断し,無症候性であることから経過観察の方針となった.CAS時の血管解離は,catheter,wire,EPDの操作などによって生じるとする報告が多い.今回,CASPER Rx stent留置後に遅発性の内頚動脈解離症例を経験したので報告する.

著者関連情報
© 2025 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top