2025 年 53 巻 4 号 p. 237-241
頚動脈内膜剝離術中に,頚動脈プラークの外膜伸展すなわち中膜欠損を認めたため,手術を断念し,後日,頚動脈ステント留置術を施行した2症例を経験した.後方視的に検討した結果,術前の頚動脈エコーにおいて,外膜とプラークの間に通常認められる低エコー層が途絶しており,プラークと外膜が一塊様に観察される部分を認め,プラークの外膜伸展を示唆する所見であると考えられた.術前にプラークの外膜伸展を画像所見から予測することは難しいが,頚動脈エコーにおいて,外膜とプラークの間に存在する中膜に相当すると考えられる低エコー層に着目することで,術前予測を行える可能性があると考えられた.