脳卒中の外科
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原  著
未破裂脳動脈瘤に対する直達手術の長期治療成績 ─術後経過観察の現状とくも膜下出血発症の抑制─
村上 謙介庄司 拓大村上 遥
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2026 年 54 巻 2 号 p. 93-99

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抄録

未破裂脳動脈瘤(unruptured intracranial aneurysm:UIA)直達手術後の長期成績と経過観察の意義を明らかにするため,術後のくも膜下出血(subarachnoid hemorrhage:SAH)発症率とリスク因子を検討した.

2001-2004年に当院で直達手術を施行したUIA 93例を対象とし,術後経過観察の継続状況,SAH発症,未治療瘤や新生瘤の有無を後方視的に解析した.Kaplan-Meier法により,累積破裂率を算出した.

7例が術後44-264カ月にSAHを発症した.出血源は,治療瘤4例,残存未治療瘤2例,新生瘤1例であった.120カ月時点での累積破裂率は5.0%と推定され,長期経過では破裂にいたる症例が一定数存在した.経過観察は,51例が平均59.1カ月時点で自己中断した.20例は平均160カ月で終了し,11例は紹介医に引き継がれていた.不完全閉鎖瘤や残存未治療瘤,新生瘤は,長期的にSAH発症リスクを残存させ,経過観察の自己中断や治療適応判断の遅れなどにより,破裂にいたった.

UIA直達手術後であっても,不完全閉鎖瘤,残存未治療瘤,新生瘤によるSAHは少なくない.経過観察の自己中断も多く,全例で長期経過観察が求められる.症例背景に応じ,特に注意を要する症例では,精度の高い厳格な経過観察の継続が重要である.

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