2025 年 13 巻 p. 71-80
本研究の目的は,メディアにおける社会的包摂を学習内容として取り上げた小学校社会科授業を開発することである。社会科における社会的包摂に着目した教材・授業開発の視点として,社会モデルの考え方を視点として取り上げること,わたしたちの社会がマジョリティ中心の仕様になっていることを取り上げること,マジョリティとマイノリティの交流・対話を軸にインクルーシブな社会を形成するプロセスを取り上げることが重要である。本研究では,多様性への気づき,様々な社会的事象や社会問題について,マジョリティとマイノリティ間における不平等や不正義,不公平などの視点の形成を目指し,第5学年情報社会・メディアについての単元を開発した。メディアにおける排除・包摂を取り上げ,コミュニケーション・インフラからの排除やメディア表象からの排除の問題性やインクルーシブ・メディアの可能性について考えることができた。