物理探査
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解説
オイルフィールドにおける温度および熱物性測定の応用
福原 政文
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2009 年 62 巻 6 号 p. 597-604

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抄録
 オイルフィールドに於いての温度は,地層亀裂,流体・ガスの移動,掘削時やセメンティング状況など,時間応答の短期なものから長期にわたるものまで把握できるパラメタで,生産状況の把握や危険予知・回避にも幅広く利用されている。また,熱物性値はそれ等の現時点での状況のみならず,そこに至るまでの過程の把握やその後の振る舞いの予測に利用出来る重要かつ有用な値である。本稿では,温度や熱物性がオイルフィールドで現状どのように測定され,その値がどのように応用されているのか,温度検層,温度モニタ,生産・輸送中の温度,熱による生産,熱物性の測定といったテーマで大局的に論じ,そしてどのような将来展望があるのかを議論している。
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© 2009 社団法人 物理探査学会
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