尚絅大学研究紀要 A.人文・社会科学編
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Dreiser の “The Girl in the Coffin” 研究
Magnet の葛藤とMary の死をめぐって
田口 誠一
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2021 年 53 巻 p. 17-28

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抄録

Theodore Dreiser はSister Carrie(1900)やAn American Tragedy(1925)を書いたアメリカの小説家である。ドライサーの作品にPlays of the Natural and the Supernatural(1916) やThe Hand of the Potter(1918)という戯曲があることはあまり知られていない。前者には,労働者のマグネットが主人公である“The Girl in the Coffin” を含む7編の一幕劇が収められている。この作品では,主人公のWilliam Magnet が,娘のMary の不名誉な死による個人的な悲しみの感情と,ストライキのリーダーとしての職責の葛藤に焦点を当てられている。この論文では,マグネットの葛藤ばかりでなく,メアリーの死について考察しながら作品の評価を行っている。

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© 2021 学校法人尚絅学園 尚絅大学研究紀要編集部会
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