抄録
近年、わが国ではキャッシュレス化が進んでいる。これから見えないお金が増えていく中で、子どもたちはお金を管理する能力やお金の価値についての理解を深めることが必要となっている。
子どものときから、楽しみながらお金の計画的な使い方やお金の価値について考えられる「おこづかいちょう」を開発したため、それを用いて保護者を対象にアンケートを実施し、110人の教育的効果を分析した。
この結果、保護者の半数以上が教育的効果があったと感じた。「おこづかいちょう」をつけることで、子どもの「非認知能力」の自制心と「イメージマップ」の「生活を設計・管理する能力」において変化が見られた。これらの点は、子どもに対するアンケート結果からも同様の結果が得られた。開発した「おこづかいちょう」を用いた実践は、子どもたちが実際に生活していく中で、自分のお金の使い方についてより実践的に、主体的に学ぶことに貢献することが明らかとなった。