ガラス窓と障子などの隙間のある構造,天井と人,取り囲む壁と人などを想定した系のふく射によるエネルギーの移動量を計算し,基礎代謝量と同等の値に達すること示した.水筒の表面の放射率を高低変えて室内での冷却速度を測定し,放射の効果が上記計算と一致することを確かめた.ふく射が主役であるとのコンセプトで窓に工夫を施し真空複層ガラスと同等の断熱効果を日曜大工で得た.ふく射は測定器が隘路になっていたが近時実用的と思われるセンサーが現れ始めた,原理と測定例を紹介した.センサーは発展途上でまだまだ理論による洞察が主要ツールであるから理論の必要最低限と思われる構造を記した.