2008 年 15 巻 1 号 p. 29-33
シュッコンスイートピー'ピンクパール'の種子を用いて,発芽に及ぼす温度,光条件および発芽促進処理について調べた.15または20℃で発芽率が最も高く,30℃以上または10℃以下では著しく低くなった.20℃で光条件の影響をみたところ,明条件では発芽率がやや劣った.濃硫酸を用いて16分程度の浸漬処理すると,種子を置床してから発芽までの日数が無処理に比べて1/2程度に短縮された.濃硫酸処理後,水ポテンシャル-1.3Mpaのポリエチレングリコール溶液(PEG-6000)中で10℃・1週間処理した種子は,発芽困難な30℃以上の高温下でも8日以内に85%以上が発芽した.