2013 年 19 巻 2 号 p. 129-134
2008年,日本自動車工業会は「クルマの免許を保有する年齢に達しているものの,まとまった所得がまだない現大学生」をエントリー世代と定義し,全国的調査[1]を行った。その結果,エントリー世代の自動車離れが指摘される。本論はこの世代を取り込むため,メーカーはどのようなマーケティングを行うべきなのかを考察することにある。
長期的にはメーカーの情報管理,ブランド戦略の中で位置づけられるべきである。しかし,まずは車の魅力や利便性の情報発信を行い,次に顧客との接点となるディーラーで関係性構築をすることが重要になると考えられる。このことを実証するため,エントリー世代へ調査をおこない,情報,ディーラーでの関係性構築に絞り考察をおこなった。