2014 年 21 巻 1 号 p. 103-108
大学では,教員と学生が意思疎通を図りつつ,一緒になって切磋琢磨し,相互に刺激を与えながら知的に成長する場を創り,学生が主体的に問題を発見し解を見いだしていく能動的学修(アクティブ・ラーニング)への転換が必要であるとされている.本稿では,大学の授業へのアクティブ・ラーニング導入事例について報告する.導入授業は「環境マネジメント」であり,導入方法は,履修生に,環境マネジメントプログラムと評価システムを適用すると仮定するターゲットを決定させ,そのターゲットの現状の問題点を解決するためのプログラムと評価システムの制作を行わせた.履修生が完成させた環境マネジメントプログラムと評価システムからみて,この方法は学生に対して効果があったと考える.