生産管理
Online ISSN : 2186-6120
Print ISSN : 1341-528X
測定器校正ノウハウの取得を通じた組織横断的改善の推進
校正業務の一元化によるコスト低減
石川 君雄小竹 暢隆堀越 哲美山田 裕昭
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2008 年 15 巻 1 号 p. 43-50

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抄録
TPM活動の8つの基本的な活動のうち, 品質保全に対して校正業務のノウハウの習得と校正費用の削減を目的とした測定器の校正業務の内製化を試みた。この内製化を組織的知識創造のステップを基に展開し, 製造部門, 人事部門, 調達部門の全社的な校正コストの低減活動を展開した。その結果, 校正費用の削減を実現することができ, さらには, 品質保全に対して, 組織的知識創造の活動を導入することで, 起業化体制を構築できることが明らかとなった。これによって, 社内業務を組織化し, 専門部門の設置を目指した活動へと発展した。さらに, これらの知見を活かして安全検査や環境測定分野にも応用を検討している。
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© 日本生産管理学会
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