生産管理
Online ISSN : 2186-6120
Print ISSN : 1341-528X
大量生産から適量生産への移行に関する研究
サステイナブルな社会構築に向けて
亀井 敬史
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2008 年 15 巻 1 号 p. 69-74

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抄録

20世紀に発展した大量生産は社会のニーズに基づくストックの拡充に貢献したが, 一方で原料としての資源の枯渇, 生産時のエネルギーの浪費, 廃棄物の氾濫, さらにはライフスタイルの変革 (大量消費・大量廃棄) をもたらした。これらに対応するため3Rに代表される取り組みやLOHASのようなライフスタイルを見直す働きかけも進められてきているが, 生産の立場から見た場合, 持続可能な社会の構築のためには社会のニーズに対する生産のあり方を抜本的に見直す必要がある。本研究では社会ストックの拡充に伴う需要変化を示す新たなモデルを提案し, 大量生産の適用可能な範囲を検証するとともに, 大量生産から適量生産への移行のタイミングについて検証したのでその結果を報告する。

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© 日本生産管理学会
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