抄録
本研究では, 市街地の形態が街区の換気効率に与える影響についてCFD解析により検討を行った.キャニオン内の建物配置については均一建物による格子配置と千鳥格子, また建物高さを変えた不均一街区によるキャニオンストリートモデルを用い, キャニオン内の建物配置や高さ変化による流れ場, 濃度場などを解析を行った.更にキャニオン内のSVE3(流入空気の空気齢)と交換速度を求め,各ケースにおいての換気効率の評価と分析行う.この結果市街地計画をする際,道路の確保のため,規則的な配置計画と共に建物高さを一様にするのではなく,建物の高さや建物の配置に変化を与えた計画とするとキャニオン空間内の換気効率を向上することが分かるようになった.