生産研究
Online ISSN : 1881-2058
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62 巻, 1 号
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特集 乱流シミュレーションと流れの設計(TSFD)
巻頭言
特集に際して
研究解説
  • 今井 洋輔, 加藤 千幸
    2010 年62 巻1 号 p. 5-9
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/04/09
    ジャーナル フリー
     マグナス風車用スパイラルフィン付き円柱の空力性能やその流れ場を把握するために, 小型風洞を用いた実験と数値解析を行った.円柱直径と一様流速に基づくレイノルズ数は1.1×104で, 計算規模は約600万点である.実験によりフィン付き円柱のフィン取り付け角度や周速比に関する系統的なデータが取得でき, また数値計算によりその二次元的な流れ場を把握することができた.フィンによって乱流への遷移とはく離点の位置が変化することが, マグナス風車の性能に大きな影響を与えていることがわかった.
  • 大西 正朗, 加藤 千幸, 八塚 健太郎, 平 胤之
    2010 年62 巻1 号 p. 10-14
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/04/09
    ジャーナル フリー
     本研究では翼端を含む三次元翼を対象とし, 約1000万要素の非圧縮LES解析を実施した.この流体解析結果から翼端渦は2つの大きな構造をもち, 圧力面から負圧面に巻き込む現象を確認した.また, 実験値と比較することで翼端周りの圧力場に関して数値計算の妥当性を得た.流れ場に関しては解析と実験とで迎角に違いはあるものの, 定性的には類似の傾向をえた.次に, LES解析から得られたLighthillテンソルを用いた音響解析とCurleの式を用いた音響解析を行った.この音響解析結果は両者共に実験結果と類似の傾向を示したが, 実験結果よりも大きい値を示した.
  • 横山 博史, 加藤 千幸
    2010 年62 巻1 号 p. 15-22
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/04/09
    ジャーナル フリー
     乱流境界層内のキャビティにおけるピーク音を伴った流体共鳴振動を対象として, 三次元圧縮性Navier-Stokes方程式を支配方程式とした流れと音の直接数値計算をおこなった.主流マッハ数は0.15および0.3とした.計算の結果, 大規模渦構造の形成機構や音波の発生機構は本質的には共鳴を伴わない流体力学的振動と同様であることがわかった.しかし, 音響共鳴により, 発生音は増大し音波によるせん断層の加振(Acoustic feedback)も強化されることで, 流体力学的振動が発生しない低い主流Mach数(本研究では0.15)でも発振することがわかった.
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