2011 年 63 巻 6 号 p. 791-796
2010年から2011年にかけて, ニュージーランドのクライストチャーチ近郊では地震が多数発生した.特に2011年2月22日のChristchurch地震では, クライストチャーチ市周辺で液状化に伴う構造物・埋設管の被害が多数発生した.2011年6月13日の大きな余震でも大規模な液状化が発生している.ここでは, 筆者らが実施してきたカンタベリー地方の一連の地震被害調査に基づき, 最も被害の大きかった2011年2月Christchurch地震および6月13日の余震を中心に, クライストチャーチ市内の液状化に伴う被災事例を紹介する.[本要旨はPDFには含まれない]