抄録
東北地方太平洋沖地震によって臨海部の埋立地全域で液状化が発生した千葉県浦安市の中でも,周辺隣接地域と比べて被害が大きく,被害のコントラストが明瞭な地域があった.著者らは,このような地域において,地震発生直後から定期的にスウェーデン式サウンディング試験を行い,地盤強度の変化を計測してきた.貫入抵抗の変化より,液状化は埋立砂質土層を中心に発生しており,液状化後に著しく低下した貫入抵抗は1~2カ月後には回復しているものの,依然として低い値を示している.また本稿では,貫入抵抗および地盤特性から簡易液状化判定を行い,同地域の再液状化の可能性についても検討した.[本要旨はPDFには含まれない]