生産研究
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研究解説
液状化による道路構造の被害に影響する要因分析
須山 翔太清田 隆小長井 一男
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2012 年 64 巻 6 号 p. 859-864

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抄録
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では,東北から関東地方にわたる広い範囲で液状化が発生し,被災地域の住民に対して多くの被害をもたらした.本研究では,特に顕著な液状化被害が生じた千葉県浦安市において,航空レーザによって計測された液状化による地盤沈下マップを利用し,液状化に伴う道路の被害に及ぼす道路舗装厚や液状化層厚などの影響を検討した.その結果,非液状化層と考えられる道路舗装・路盤層厚が厚くなるほど,液状化による道路の沈下や傾斜角が低減されることを明らかにした.
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© 2012 東京大学生産技術研究所
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