抄録
エネルギーITS推進事業によるトラック自動運転隊列走行には, 様々な危険事象に対する対策を思案しておくことが重要である. そこで, 安全対策の検証など実車では危険が伴う実験は, ドライビングシミュレータの活用が有効である. そのために, 実車と同型のトラックキャビンを搭載し, その他, 実車と同じ制御ロジックの実装とステアリング機構部分も同様にすることで運転操作感覚の臨場感向上も図ったトラック型のドライビングシミュレータを開発し, 自動運転隊列走行の評価ツールとした. これを活用し, 想定される自動運転隊列走行の形成シミュレーションとシステムがフェイルした際の後続車ドライバの回避行動を分析する.