抄録
車載カメラなどで撮影した市街路の正面映像から,道路の幅(両側の建物までの距離)を自動的に推定する簡易手法について実験を行った.まず,映像の各フレーム間の特徴点群からカメラの動き(位置・姿勢)を求める.ここで,カメラの振動とシーンの特性から,位置変化よりも姿勢変化の方が大きいことを利用し,姿勢と位置はこの順に独立して求める.次に両側の特徴点群にそれぞれ平面を当てはめ,射影変換式を利用して建物までの距離を求める.スケールの曖昧性は移動速度により解決する.実道での実験の結果,道路の広狭,および建物等のない開けたシーンであるかが判別できることを確認した.[本要旨はPDFには含まれない]