抄録
近年,エネルギーの効率的利活用及び安定供給の実現を目的としたスマートグリッドが注目されているが,日本では従来から電力システムの安定性が非常に高いことや地域独占型の電力産業構造などの理由からスマートグリッドの導入では他国に後れを取っていた.しかし,現在日本国内においていくつかの実証事業が行われており,そこでは今後の電力システムの展望を知ることが出来る.そこで本報では,国内でも代表的なスマートシティ及びスマートコミュニティ実証事業である「次世代エネルギー・社会システム実証」の対象4地域実証実験の最新動向を記す.