生産研究
Online ISSN : 1881-2058
Print ISSN : 0037-105X
ISSN-L : 0037-105X
研究解説
救急救命搬送時間算定モデルの構築
片岡 源宗吉井 稔雄二神 透大口 敬
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 67 巻 2 号 p. 137-142

詳細
抄録

救急救命搬送サービスは,傷病者を速やかに医療機関へ搬送する行政サービスであるが,今後人口が減少するにも関わらず老年人口の増加による需要の増加が予測される.そこで,サービス提供の効率化を図るとともに,中長期的な視野の下,提供する適切なサービスレベルについて検討することが必要であろう.
本研究では,救急救命サービスの効率的運用の実現に向けて,まずは現状における救急救命活動の実態を把握する.具体的には,出動要請から医療機関に到着するまでの時間を,指令時間,出動時間,現着時間,滞在時間,搬送時間の5 つに分割し,各所要時間算定モデルを構築した.さらに,構築した各モデルを松山市の救急搬送システムの現状に適用した.

著者関連情報
© 2015 東京大学生産技術研究所
前の記事 次の記事
feedback
Top