2016 年 68 巻 2 号 p. 135-138
渋滞や環境問題といった交通の諸問題の解決策として,超小型モビリティ・ビークルに注目が集まっている.このモビリティの運動性能を向上させる手法として,前輪を自由にすることで,車体傾斜に追従させて操舵する手法が考えられる.一方で,このような手法を用いた車両のさらなる発展のためには,車両の構造が運動性能に与える影響を調査する必要がある.本研究では,車両構造の中でも,本車両の特徴である前輪に着目し,そのキャスター角とトレールが運動性能に与える影響について調査を行った.本論文は2015年12月9日に日本機械学会の第24回 交通・物流部門大会(TRANSLOG2015)で発表した.