2017 年 69 巻 6 号 p. 337-340
道路陥没を未然に防止するためには,前段階の路面下空洞の状況を把握し適切かつ効率的に対処する必要がある.本研究では,福岡市よりいただいた路面下空洞調査結果を分析し,空洞発生に関係があると考えられる素因との相関を把握した.その相関の様子と素因ごとに決定する重みづけ値から各素因の各項目の空洞ポテンシャルを定義し,算出した.250m×250mのグリッドごとの空洞ポテンシャル値を示す地図である空洞ポテンシャルマップを作成した.加えて,今回対象とした空洞の概要把握のため,対象空洞諸元の整理も行った.