2017 年 69 巻 6 号 p. 333-336
平成28年9月19日,宮崎県都城市五十町付近の畑に発生した大規模陥没孔により,畑地の横を通る志布志道路に200mにわたって土砂が流出し,五十町IC出口が一時的に封鎖される事故が発生した.今回の事故では人的被害はなかったものの,地盤陥没は発生箇所や発生時間帯によって人的被害を伴う事故に繋がる可能性があるため,その未然防止のためにも発生原因を解明し,必要に応じて対策することは重要である.本報では,陥没孔周辺の現場状況,地盤のゆるみ,地下空洞の把握を目的として実施した調査の結果について報告する.