2017 年 69 巻 6 号 p. 379-383
2011 年に発生した東北地方太平洋沖地震は,東京湾沿岸に多くの液状化被害をもたらした.これに対し,先行研究では浦安市において,道路舗装厚別の液状化指数と道路沈下量関係から液状化による道路被害を定量的に予測するハザードマップを作成している.本研究では同地震で液状化被害が確認された千葉市美浜区をモデル地域として,道路舗装厚別の液状化指数と道路沈下量関係の地域による違いを検討した.震災後の応急復旧の影響が含まれ,バラつきも大きいが,同じ液状化指数であっても舗装厚が厚いほど沈下量が小さくなるという傾向が確認された.