生産研究
Online ISSN : 1881-2058
Print ISSN : 0037-105X
ISSN-L : 0037-105X
研究解説
スーパーガウス関数とベイズ推定を用いた環境汚染物質線形発生源の同定
賈 鴻源菊本 英紀
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 72 巻 1 号 p. 49-55

詳細
抄録

本研究はスーパーガウス関数とベイズ推定を組み合わせ,線形発生源を同定する手法を提案した.まず,単純な境界層をCFD (Computational Fluid Dynamics) で解析し,模擬的な測定値と随伴濃度場を取得した.発生源のパラメータを確率的に推定するため,測定された濃度と随伴濃度との差をベイズ定理に従って定式化した.また,スーパーガウス関数を使用し,いくつかの扱いやすい係数によって線源を近似した.結果としては,センサーによって十分な観測情報が提供されれば,事前の発生源の幾何情報なしでも,提案手法により全てのパラメータが推定できた.

著者関連情報
© 2020 東京大学生産技術研究所
前の記事 次の記事
feedback
Top