生産研究
Online ISSN : 1881-2058
Print ISSN : 0037-105X
ISSN-L : 0037-105X
研究解説
血行性転移時の細胞動態解明に向けた生体模倣血管モデルによるアプローチの現状
池田 行徳松永 行子
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 72 巻 3 号 p. 261-267

詳細
抄録

転移はがん関連死の大半を占めていることから,その主経路たる血管とがんの相互作用の理解はがん治療法の開発において重要である.しかしながら,これらの相互作用時の細胞動態解明においては,従来の平面培養された細胞や動物を用いた研究手法では限界がある.In vitro で生体内環境を模倣するOrgan-on-a-chip は,従来の動物実験では困難であった物理的・化学的パラメータの制御やライブイメージングを容易にするため,細胞- 組織レベルでの詳細な解析への利用が期待される.そこで本稿では,血管に焦点を当てたがん転移模倣デバイスの研究例や課題・展望について概説する.

著者関連情報
© 2020 東京大学生産技術研究所
前の記事 次の記事
feedback
Top