東京大学生産技術研究所 人間・社会系部門
2020 年 72 巻 5 号 p. 363-365
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社会システムの数理モデリングでは,背後に潜む人間の価値観を考慮することが有用である.数理最適化手法を例に挙げながら両者の密接な関係について考察してみると,社会の価値観はむしろルールへ反映されることなど,「人文学的に自然な知見は工学的にも自然である」ことが判明する.数学的な正しさのみならず,人間社会の本質を捉えた社会システム分析へと昇華させるために,新しい文理融合の可能性を探求することが重要と考える.
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