2025 年 77 巻 1 号 p. 79-83
雨天時は,事故が多くなる傾向にある.さらに湿潤状態による路面摩擦の低下は速度超過や車両操作ミスの際に事故に繋がりやすい.一方で,首都高速道路では多くのカメラが設置され交通監視が行われている.加えて,カメラ画像による積雪や凍結の検知を試みた研究や車載カメラにて路面状態を推定する研究はみられるが,可動する既設の交通監視カメラを利用して湿潤状態の検知を試みた研究は少ない.そのため,交通監視カメラにて路面の画像を得て,機械学習による画像分類手法を利用して湿潤状態を自動的に判別する仕組みの構築を試みた.