抄録
AATGプロセスは、超高次脱硫器と触媒部分酸化反応器で構成されるシンプルでコンパクトな合成ガス製造プロセスであり、装置建設費や炭酸ガス排出量の削減が期待でき、GTL、アンモニア、メタノール、DMEなどに適用可能な技術である。これまでにパイロット装置にて純酸素を酸化剤とした実証試験に成功している。平成20年度からは、炭酸ガス排出量削減と資源の有効利用を目的とし、洋上油田随伴ガスを原料とする洋上GTL向けの合成ガス製造プロセスとして、PSAで製造した低純度酸素や空気等の窒素含有酸素を酸化剤として用いるAATGプロセスを開発中である。実証試験結果など、最新の開発状況を報告する。