抄録
ジャトロファ搾油ケーキの熱分解による液体生成物の合成における金属修飾触媒の効果をTGやPy-GC/MSにより検討した。触媒無しでは、油脂由来のカルボン酸類やフェノール類が主であったが、触媒存在下では、芳香族類の選択率が向上し、ゼオライト担体で80-85%、炭素担体で40-70%、シリカ担体で5%以下、と担体で差があった。また炭素担体では、修飾金属により変化し、無修飾の炭素担体(約60%)より高い数種類の金属が見いだされた。結果の再現を期待して、触媒共存下で石英反応管により熱分解を行い、パイロライザ-と、より大規模の反応管実験との生成物の違いを考察した。