抄録
種々の固体酸化物でD-glucoseの異性化反応を行った。ペロブスカイト型チタン酸化物を用いたところ、TiO2、Nb2O5、CeO2、La2O3などよりもD-fructoseへの選択率が高かった。ペロブスカイト型チタン酸化物の中では、Na2Ti6O13 > SrTiO3 > BaTiO3 > CaTiO3の順にD-fructoseの収率を得ることができた。ペロブスカイト型チタン酸化物の酸塩基性質を評価するために、HCl共存下でD-glucoseの異性化反応を行った。その結果、SrTiO3、BaTiO3は酸、CaTiO3、Na2Ti6O13は塩基として機能することが示唆された。