繊維製品消費科学
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繋がりとしての被服
 原子価論を用いた大学生の着装分析の試み 
小畑 千晴篠原 陽子
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2020 年 61 巻 6 号 p. 457-465

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抄録

被服は個人心理の反映物でもあると同時に人と繋がるための手段でもある. 自分が日々どのように被服とかかわり,被服をどのように選択しているかを考えることは,人との関係性について振り返ることにも通じる.本研究では,心理教育的なアプローチによるプロジェクト学習の開発を目指している.その第一報として,被服を活用した自己理解のための尺度「Clothing and human bond scale」を作成し,その有効性を検証するために大学生を対象に検討した結果をまとめた.人との繋がりに関する理論「原子価論」を用いて,パーソナリティ傾向である原子価類型と被服選択との関係を分析した結果,一定の関連性を見出すことができた.今後,より信頼性の高い尺度の作成を目指すとともに,原子価論を用いたプロジェクト学習の開発を行い,学生たちの社会性,社会人基礎力を身につけさせていきたい.

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© 2020 一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
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