繊維製品消費科学
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ボタンのつけ方と切断強さ
小野 日出子平沢 和子木下 陸肥路
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1974 年 15 巻 11 号 p. 465-469

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抄録
強さの観点から合理的なボタンつけの方法を見出すことを目的として, まずボタンつけ部分の切断機構を明らかにし.これによって得た理論式に基づき実験を進めてきた.今回は糸のかけ方を変えた実験と補強布の実験をモデル化して行い次の結果を得た.
1) ボタンつけ糸のかけ方は2穴, 4穴とも引張る方向に直角に糸が渡るかけ方が切断強さは大である.
2) 2穴, 4穴を比較すると4穴が引張り強さは大きい.しかし2倍の強さはなく1.1~1.8倍の範囲である.
3) 補強布を固定しない場合, 切断強さに対する補強布効果は少く, 12~17%増であった.
4) 補強布を固定した場合, 補強の効果は著しく増大し, 2枚重ねの布にボタンつけをした強さに匹敵する.
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© 社団法人 日本繊維製品消費科学会
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