1974 年 15 巻 7 号 p. 318-321
我々は第1報において石油溶剤によるドライクリーニング液中の生菌数について調査し100~102/mlで極めて少ないと言う結果を得た.今回は着用した1本のズボンを材料として, これをドライクリーニングと仕上げを行ない, その前後の細菌数を測定した.
1) 実験に供したズボンの脚部12ケ所の測定において, 生菌数は一般に101~102/cm2であったが104~105/cm2の部分も認められた.
2) ドライクリーニングにより生菌数は101/cm2程度に減少した.
3) スチーム仕上げ, プレス仕上げともに熱による殺菌効果が認められた.特にプレス仕上げによっては生菌数が0になることもあるが, また残存を認めることもある.