繊維製品消費科学
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ガードル素材の二軸伸長特性と着用感および被服圧
伊藤 紀子井上 真理中西 正恵丹羽 雅子
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1995 年 36 巻 1 号 p. 102-108

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抄録
ガードル素材の力学特性とガードル着用時の被服圧および着用感を測定し, 被服圧と着用感および被服圧と素材の二軸伸長特性, 応力緩和特性との関係を検討した.その結果は以下のとおりである.
1) ガードルの総合評価と有意な相関が認められたのは, やわらかい, なめらかな, 肌触りがよいの3項目であり, 圧迫を感じる部位は, 大腿部がもっとも多い.
2) 被服圧は人体の体側部が前面および背面に比べて高い.快適な中程度の圧迫感を与える被服圧は腰部後面が約8gf/cm2, 大腿部前面約13gf/cm2, 大腿部後面約9gf/cm2である.
3) 伸長異方性の少ないポリエーテル・エステル系弾性糸使用のガードルの各部位の被服圧は, その高低差が比較的少ない.
4) 立位静止時および動作時のガードルの被服圧変動は, ポリエーテル・エステル系弾性糸試料とポリウレタン系弾性糸試料によって異なり, それぞれの素材の二軸伸長時の応力緩和特性と対応した変動を示した.
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© 社団法人 日本繊維製品消費科学会
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