雪氷
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Print ISSN : 0373-1006
貯雪用断熱被覆材としての籾殼の伝熱過程 第1報:露天雪保存実験および物性測定
上村 靖司庄山 武志星野 真吾
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キーワード: 雪山, 籾殼, 雪保存, 長期蓄熱
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2008 年 70 巻 1 号 p. 15-22

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抄録
低コストで雪を長期貯蔵できる技術として雪山が有望視されている.本論文では,籾殼について,露天での雪保存実験および実験室における物性測定から, その断熱被覆材としての熱特性の定量的把握を試みた.450 t の雪山による露天での雪保存実験の結果, 平均の雪山高さの減少率は,15 cm被覆部で1.5cmd-1 ,30 cm 被覆部で1.2 cm d-1 , 夏季日中でも2.0cmd-1 程度と良好な保存性を示した.また雪山高さの減少は,積算気温と良い直線関係があることがわかった.室内実験から,籾殼の乾燥密度104 kg m-3 , 飽和含水密度( 含水比0.54 )226 kg m-3 が得られた. 熱伝導率は乾燥状態で0.215 W m-1 K-1 , 飽和含水状態では0.309Wm-1K-1 であり, その間は含水比に比例して増加した. 籾殼層に雨を模擬する散水をした結果, 籾殼の撥水性により上部に滞留した後, 層内に水みちを形成して一気に流下した. そのため, 表層・下層および中間層の水みち部以外では, 乾燥状態を保つ様子が見られた. 上部・底部吸水層および水みち部をモデル化し, 全層の平均熱伝導率を計算したところ, 籾殼層厚さが20cm 以上になると変化が小さくなり,30cm を越えると0.23~0.24Wm-1K-1 とほぼ一定値となることがわかった.
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© 2008 公益社団法人 日本雪氷学会
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