雪氷
Online ISSN : 1883-6267
Print ISSN : 0373-1006
氷河の変動をどう測るか
成瀬 廉二
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キーワード: 氷河, 変動, 前進, 後退, 氷厚変化
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2008 年 70 巻 1 号 p. 23-28

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抄録
氷河や氷床の現地において比較的容易に測定が可能な氷河変動は,大きく分けると1 )末端の前進・後退,2 ) 面積変化,3 ) 氷厚変化, および4 ) 質量収支変化の4要素となる. このうち1 ) は最も簡便で, 世界中の多くの氷河地域で多数の長期間のデータが蓄積されているが,あくまでこれは氷河変動の一次元情報に過ぎない.気候変化や水循環の視点からは,2)と3 )を組み合わせた体積変化( 三次元情報)あるいは4 ) 質量収支変化の価値が高い. 氷河の表面高度の測定から氷厚変化を導くためには底面滑り等の補正が必要なこともある. 本稿は, 筆者が過去40 年間にわたり, 南極氷床やパタゴニアを中心とした山岳氷河にて行ってきた氷河変動の測定と解析方法を平易にとりまとめたものである
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© 2008 公益社団法人 日本雪氷学会
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