雪氷
Online ISSN : 1883-6267
Print ISSN : 0373-1006
斜面の特徴による雪崩発生危険斜面の評価モデルの提案
秋山 実佐藤 浩小荒井 衛長谷川 裕之本間 信一
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2009 年 71 巻 4 号 p. 273-281

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抄録
斜面傾斜角や土地被覆状況のような静的な特徴から, 雪崩発生の潜在的確率が高い斜面を特定することは,雪崩対策の優先度を評価する上で重要な情報である.筆者らは先行研究において斜面傾斜角,土地被覆, 地形的特徴を説明変数として雪崩発生危険度を評価する手法を提案し, 危険度評価得点と実際の雪崩発生率との間で高相関が得られたが, 斜面傾斜角別雪崩発生率の近似式として, 折れ線近似を用いるなど,普遍性に問題があった.本報告は, この関係式にパラメトリックなモデルを導人し,より汎用的な手法として改良したものである. 雪崩を境界面における滑り現象と捉えると, 滑りは斜面傾斜角の正接が境界面の動摩擦係数と最大静止摩擦係数の間にあるときに発生する. そこで, 斜面傾斜角別雪崩発生率を斜面傾斜角の正接を変数とする正規分布関数でモデル化した. パラメータは,雪崩発生率の最大値,その時の斜面傾斜角,及び正規分布の分散の3つとした.このモデルで先行研究と同じデータにっいて評価したところ, 同様に高相関が得られ, モデルの有効性が確認できた. 本報告は,2004-05冬季の芋川流域地区における1ケースのみの分析ではあるが,単純なモデル式で高相関が得られたことから, 斜面の雪崩発生危険度評価に有効であると考えられる.
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© 2009 公益社団法人 日本雪氷学会
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